LGBTQ+用語集

LGBTQ+ / SOGIE / 性の多様性 / セクシュアル・マイノリティに関する用語集です。

(最終更新日:2024年3月8日)

【あ行】

アウティング(outing):本人の承諾なく、その人がセクシュアル・マイノリティであることを他の人に言うこと。

アセクシュアル(asexual)
:他者に性愛の感情を持たない人のことを言います。

アライ(ally):LGBTQ+(セクシュアル・マイノリティ)の理解者、支援者、味方、仲間のこと。LGBTQ+(セクシュアル・マイノリティ)の人たちに寄り添う気持ちを持つ人のことを言います。

アロマンティック(aromantic):恋愛感情を持たない人のことを言います。

異性愛者:恋愛対象が、異性に向かう人のことを言います。

Xジェンダー(エックスジェンダー):性自認が、「女性」「男性」といった枠組みにあてはまらない人のことを言います。主に日本語圏で使われている表現です。

おかま:ゲイや女性的な男性のことを表します。差別的ニュアンスを含みます。

【か行】

カミングアウト:自分がセクシュアル・マイノリティであることを、他の人に打ち明けること。

クィア(queer):LGBTだけでなく、既存の性のカテゴリーに当てはまらないセクシュアル・マイノリティを含む概念です。

クエスチョニング(questioning):自分の性のあり方(セクシュアリティ)が、自分でもよく分からず、迷っている人や特に決めたくない人のことを言います。

ゲイ(gay):性的指向が、同性に向かう男性のことを言います。

【さ行】

シスジェンダー(cisgender):自認する性別と、出生時に割当てられた法律上の性別が一致する人のことを言います。トランスジェンダーに対応する概念です。

ストレート(straight):主に異性愛者のことを指し、セクシュアル・マイノリティではない人のことを言います。

性自認:自身の性別をどのように認識しているかということ。

性的指向:(恋愛や)性の関心が向かう方向のことを言います。性的「嗜好」や「志向」などとは異なります。

性同一性障害:自認する性別と、出生時に割当てられた法律上の性別が一致しない場合の医学的診断名を言います。WHO(世界保健機関)の「国際疾病分類(ICD-11)」においては、「性同一性障害」が「精神障害」の分類から除外され、「性の健康に関連する状態」の分類の中の「性別不合」に変更されました(2022年1月発効)。

性分化疾患:染色体、性腺、もしくは解剖学的に性に関する体の発達が先天的に非定型的である状態。DSDs(Differences of Sex Development = 体の性の様々な発達状態)とも表現します。セクシュアル・マイノリティには含まれないとされています。
DSDsに関する情報は、ネクスDSDジャパンJNI(JAPAN NETWORK OF INTERSEX) SAFEGARDEN などのウェブページをご参照ください。

性別違和(gender dysphoria):その人により体験または表出されるジェンダーと、出生時に割当てられた性別との間の不一致に伴う苦痛のことを言います。アメリカ精神医学会の「精神疾患の診断・統計マニュアル(DSM-5)」において、「性同一性障害」の診断名が「性別違和」に変更されました。

性別不合(gender incongruence):その人が実感するジェンダーと、出生時に割当てられた性別との間に、著しい不一致が持続的に生じていることを言います。WHO(世界保健機関)の「国際疾病分類(ICD-11)」において、「性同一性障害」が「精神障害」の分類から除外され、「性の健康に関連する状態」の分類の中の「性別不合」に変更されました(2022年1月発効)。

セクシュアリティ(sexuality):性のあり方のことを言います。性のあり方を構成する主な要素は、①出生時に割当てられた法律上の性別、②性自認、③性的指向、④ジェンダー表現 の4つがあります。

セクシュアル・フルイディティ(sexual fluidity):セクシュアリティが流動的であることを言います。性的流動性。

セクシュアル・マイノリティ(sexual minority):LGBTQをはじめとする性的少数者のことを言います。

【た行】

トランスセクシュアル(transsexual):自認する性別と、身体の性(生物学的性別)が一致せず、外科的手術などにより、身体の性を変更したい人、または変更した人のことを言います。

トランスジェンダー(transgender):自認する性別と、出生時に割当てられた法律上の性別が一致しない人のことを言います。

【な行】

ノーマル:セクシュアル・マイノリティではない人を示す言葉として使われることがありますが、当事者が聞くと不快に感じることがあります。

ノンバイナリー(nonbinary):性自認やジェンダー表現が、「女性」「男性」といった枠組みにあてはまらない人のことを言います。

【は行】

バイ:バイセクシュアルのこと。ただし、当事者が聞くと不快に感じることがあります。

バイセクシュアル(bisexual):性的指向が、女性・男性両方に向かう人のことを言います。

パンセクシュアル(pansexual):女性・男性の性別にこだわらず、性的指向が、様々な性のあり方の人に対して向かう人のことを言います。

ビアン:レズビアンのこと。レズビアンを省略するときは、主にこの表現を使います。差別的ニュアンスはありません。

ヘテロセクシュアル(heterosexual):異性愛者のこと。

ホモ:ゲイのこと。当事者が意図して使う場合以外は、差別的ニュアンスを含む場合があり、当事者が聞くと不快に感じることがあります。

ホモフォビア(homophobia):同性愛嫌悪のことを言います。

ポリアモリー(polyamory):合意の上で、複数の人と関係を築く恋愛のことを言います。

【ま行】

【や行】

【ら行】

レズ:レズビアンのこと。ただし、当事者が聞くと不快に感じることがあります。短縮する場合は、「ビアン」と表現するのが適切です。

レズビアン(lesbian):性的指向が同性に向かう女性のことを言います。

【わ行】

【アルファベット】

FtM(エフティーエム):Female to Male の略です。出生時に「女性」の性別を割当てられたが、自分のことを「男性」と認識している人のことを言います。トランスジェンダー男性のこと。

FtX(エフティーエックス):Female to X gender の略です。出生時に「女性」の性別を割当てられたが、自分のことを「Xジェンダー」と認識している人のことを言います。

gaydar:ゲイダー。ゲイのレーダー。ゲイが、ゲイを見分ける能力。

gender identity:「性自認」のこと。(「性自認」は、【さ行】参照)

gender identity disorder (GID):性同一性障害の英語表記です。

LGBT(Q/Q+):レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダーをはじめとするセクシュアル・マイノリティの総称です。「Q」は、Queer(クィア)や Questioning(クエスチョニング)の頭文字です。「+」は、より多様な性を包括的に表しています。
(「クィア」「クエスチョニング」は、【か行】参照)

MtF(エムティーエフ):Male to Female の略です。出生時に「男性」の性別を割当てられたが、自分のことを「女性」と認識している人のことを言います。トランスジェンダー女性のこと。

MtX(エムティーエックス):Male to X gender の略です。出生時に「男性」の性別を割当てられたが、自分のことを「Xジェンダー」と認識している人のことを言います。

sexual orientation:「性的指向」のこと。(「性的指向」は、【さ行】参照)

SOGI(ソジ):Sexual Orientation and Gender Identity の頭文字をとったもので、「性的指向」と「性自認」を表しています。性のあり方を表現する際に、多数派を含め、すべての人を含む表現として、また「LGBT(Q+)」に代わる言葉としても広がりつつあります。

SOGIE(ソジー):Sexual Orientation, Gender Identity and Expression の頭文字をとったもので、「性的指向」「性自認」「ジェンダー表現(性別表現)」を表しています。性のあり方を表現する際に、多数派を含め、すべての人を含む表現として、また「LGBT(Q+)」に代わる言葉としても広がりつつあります。

SOGIESC(ソジエスク):Sexual Orientation, Gender Identity and Expression, Sexual Characteristics の頭文字をとったもので、「性的指向」「性自認」「ジェンダー(性別)表現」「性的特徴」を表しています。