韓国発LGBT映画 満員の会場で関西初上映!ベルリン国際映画祭の受賞作


 
東京レインボープライドの関連イベントとして2018年5月3日(木)に東京で初上映され、大好評を博した韓国発LGBT映画『ウィークエンズ』。7月1日(日)に在日韓国基督教会館にて待望の関西初上映とトークショーが行われました(主催はダイバーシティパレード)。本作は韓国のゲイコーラスグループ「G-Voice」の姿を捉えたドキュメンタリー映画で、2016年ベルリン国際映画祭でパノラマ部門観客賞を受賞した感動作です。
 

(左から)植田祐介さんと尾辻かな子さん
 
上映後のトークショーには衆議院議員の尾辻かな子さんと、本作の字幕翻訳を手がけた植田祐介さんが登壇しました。冒頭で、時期は違いますが、二人がなんとソウルの同じ地区に住んでいたことが判明!ソウルの街のローカルな話で大いに盛り上がり、トークショーは打ち解けた雰囲気で始まりました。
 

 
トークショーでは、本作の背景となる韓国の社会情勢や性的マイノリティの人たちが置かれている状況、そして劇中に描かれていない裏話などが紹介されました。
 
本作を通して感じたことは何かとの質問を受けて、植田祐介さんは「やっぱり大切なのは、人と人とのつながりだと強く感じます」と話しました。本作の字幕翻訳を手掛けることになったのも昨年、本作のプロデューサーに横浜で紹介されたのがきっかけだそう。なお、植田さんが手がけた日本語字幕も本作の大きな魅力の一つです。他の映画ではめったにお目にかからないようなゲイの男性がざっくばらんに話すときに使うきわどい表現が使用されていて、映画の出演者がとても身近に感じられました。
 

 
尾辻かな子さんは本作の感想を聞かれると、「多様なコミュニティが社会を豊かにするという映画だと思いました」とコメント。更に「今、私は国会で仕事をさせてもらっていますが、日本で同性婚を可能にする法律をチームで研究しています」と明かし、「日本でも台湾のように同性婚ができるようにしたいですし、隣の韓国とも連携したいです」と力強く語りました。
 

 
次回の上映は7月16日(祝)に大阪市天王寺区にある浄土宗應典院本堂で開催されます。その後の日本での上映は未定なので、興味のある方はぜひこの機会に!上映に関する詳しい情報は「ダイバーシティパレード」の公式サイトdiversityfes.com をご覧ください。
 
 
映画『ウィークエンズ』予告編(英語字幕)

 
(取材・文: Zac Oda)