男女両性への恋と性自認に揺れる少年を描く青春映画『メタモルフォシス』 海外初上映!


フィリピン映画『メタモルフォシス』
 
3月10日(火)にシネ・リーブル梅田でフィリピン映画『メタモルフォシス/Metamorphosis』の海外初上映が行われました。「第15回大阪アジアン映画祭」の特集企画《ニューアクション! サウスイースト》の入選作品。ホセ・エンリーケ・ティグラオ監督の長編デビュー作で、主人公・アダムを演じたゴールド・アゼロンは「シネマ・ワン・オリジナルズ映画祭」で最優秀主演男優賞を受賞しています。

■ストーリー
フィリピンの田舎町で男の子として育った少年・アダムは、同級生とけんかばかりして学級でも浮いた存在。二人組でやる宿題が出されたものの、相手が見つからず、結局マニラからの転校生・エンジェルと組むことに。それがきっかけで二人は急接近し、初デートで美しい滝を訪れますが、そこでアダムは突然、初潮を迎えます。

心配する両親と向かった病院でアダムは「性分化疾患」だろうと診断されます。そこで優しく接してくれる担当医のイケメン医師にアダムは強い憧れを抱き、自分は女性が好きなのか、男性が好きなのか、どちらも好きなのか悩みます。そんなアダムに精密検査の結果が届き、アダムの体は男女両方の性器を持つことが判明。牧師である父親は、人間には男性と女性しか存在しないと固く信じています。選択を迫られたアダムが下した決断とは…。
 

 

フィリピン映画『メタモルフォシス』は、「性分化疾患」という繊細なテーマを扱いながらも、15歳のアダムの視点で描かれ、みずみずしい青春映画に仕上がっています。性的指向や性自認など広くセクシャリティについて考えるきっかけを与えてくれる本作。ぜひ多くの方に観てもらいたい作品です。

※「性分化疾患」とは、染色体、性腺、もしくは解剖学的に性に関する体の発達が先天的に非定型的である状態のこと。「DSDs(体の性の様々な発達:Differences of Sex Development)」や、海外では「インターセックス(intersex)」とも表現されます。
 
Tsunagary Cafe(つながりカフェ)公式サイト「LGBTQ用語集」

LGBTQ用語集

 

『メタモルフォシス』の次回の上映は3月15日(日)15時30分からで、会場はABCホール。「第15回大阪アジアン映画祭」での最終上映となります。
 
なお、今年の大阪アジアン映画祭は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)拡大防止のため、全ての舞台挨拶とサイン会を中止し、一部のイベントや共催企画も中止・変更して規模縮小をはかった上で開催されます。最新の情報は公式サイトでご確認ください。

詳細情報
■開催日程
3月15 日(日)まで
 
■会場
梅⽥ブルク7、ABCホール 、シネ・リーブル梅⽥、ほか
 
■料金
当日券1,500円。前売券が完売していない上映回のみ販売。当日券には22歳までの方が500円で購入できる「青春22切符」もあります。
http://www.oaff.jp/2020/ja/ticket/index.html
 
■公式サイト
http://www.oaff.jp/2020/ja/index.html
 
 
(取材・文:Zac Oda)